2025年2月15日に京セラドーム大阪で行われた米津玄師さんのライブに行きました。非常に素晴らしく、圧倒的な音楽と演出に魅了されました。しかし、それだけでなく、彼自身の変化や成長を強く感じる公演でもありました。
これまでに何度か米津玄師さんのライブに足を運んでいますが、回を重ねるごとにその規模が大きくなっています。最初に観たときはキャパが3,000人程度の会場でしたが、今回は何万人もの観客を収容する大規模な会場での開催でした。彼の音楽が多くの人に届き、確実に広がっていることを実感するとともに、その成長を間近で見守ることができていることに感慨深いものがありました。
そして、規模が大きくなるにつれ、米津玄師さん自身がより謙虚になっているように感じました。彼のライブは「米津玄師ツアー」と銘打たれていますが、決して彼一人の力だけで成り立っているわけではありません。バンドメンバー、ダンスチーム、照明や映像の演出スタッフ、音響を支える技術チームなど、多くの人の支えがあってこそ実現しているものです。彼自身、それを深く理解しているように思いました。ステージ上での姿からは、周囲への敬意や感謝の気持ちが伝わってきましたし、観客に対して真摯に向き合っている様子が印象的でした。
特に、MCで語られた言葉が心に残っています。「昔はパソコンの前で一人で音楽を作っていて、画面の向こうで聴いてくれる人がいることが楽しかった。でも今は、こうして何万人もの人たちが目の前にいて、自分の音楽を聴いてくれる。それが本当に幸せだ」という内容を話していました。もともとネット上で活動を始め、そこから徐々に人気を集めていった彼だからこそ、この言葉には重みがあります。自室のパソコンの前でひとり音楽を作っていた日々から、今や巨大な会場で多くの人々に囲まれる存在へと変わっていったことを、誰よりも実感しているのは米津玄師さん自身でしょう。そして、その成功を決して当たり前のものとは思わず、支えてくれる人々への感謝を忘れない姿勢が、彼の魅力の一つなのだと感じました。
ライブが終わった後も、その余韻がなかなか消えませんでした。素晴らしい音楽、心を揺さぶる演出、そしてアーティストとしての成長と感謝の心。それらすべてが詰まったライブでした。次に彼のライブを観るとき、またどんな新しい姿を見せてくれるのか——今から楽しみでなりません。
コメント