最近読んだ本『誰にも何にも期待しない 行動力と幸福度を同時に高める練習』(長倉顕太 著)が、とても印象的でした。タイトルの通り、「他人や会社に期待しない」というスタンスが貫かれていて、読んでいるうちに、自分が無意識に感じていたことを言葉にしてもらえたような気がしました。「そうそう、自分もそう考えていたんだ」と思えるような内容がたくさんあり、それを言語化してもらえたことで、自分の中の思いがより強く、はっきりしたものになりました。
「会社に期待しない」という視点
特に共感したのは、「会社に期待しない」という考え方です。
本の中では、「会社は価値観の違う人たちの集まりであり、自分の価値観と合い、能力を発揮できる会社に入れること自体が奇跡」と書かれています。この一文を読んで、合わない職場があると感じることは、むしろ自然なことだと思えました。
実際、私自身も働いている会社で、上司のパワハラによって精神を病み、退職してしまった人を見たことがあります。また、明らかにいい加減な評価をされて、やる気を失って辞めていった人も何人も見てきました。そうした現場を見てきたからこそ、「会社に過度な期待を持つことは、自分を傷つけるリスクにもなる」と実感しています。
今の時代、終身雇用は当たり前ではありません。会社にすべてを預けるような生き方は、むしろ危ういのかもしれません。
社外で評価される自分を目指す
本書では、上司や社内での評価に期待するのではなく、「社外での評価」や「自分の力で稼ぐこと」に注力すべきだというメッセージが繰り返し語られていました。
自分の価値は、社内での立場や上司の一言で決まるものではない。そんな前提に立ってみると、世界が少し広がったような気がします。
「誰と働くか」が大切だと気づかされた
また、「どこで働くかというよりも、誰と働くかが大切」と書かれていた点も印象に残っています。
上述したようなろくでもない上司と働くよりも、「この人と一緒に仕事がしたい」と思える相手に出会えたなら、その人のもとへ飛び込むようにしたい。そのための準備をしておきたいと思わせてくれる言葉でした。
おわりに:「誰にも何にも期待しない」という心がけを胸に
何よりも大きな気づきだったのは、「他人や環境に期待しないことで、ストレスが減り、心が軽くなった」という実感です。誰かに認められたい、環境がもっと良くなればいいのに、といった期待を手放すことで、自分の行動に集中できるようになりました。
色々なものに期待しすぎる人にとって、この本は新しい視点を与えてくれる一冊になると思います。これからの人生、「誰にも何にも期待しない」という心がけを大切にしながら、自分自身の軸で生きていこうと思います。
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