仕事や生き方に関する本を読むと、「いろいろな人に会って人脈を広げなさい」「夢を持ちなさい」「やりたいことを見つけなさい」といったメッセージに出会います。でも、正直なところ、私はまだ十分な人脈がなく、将来のビジョンもはっきり描けていません。
そんな中で出会ったのが、永松茂久さんの『君は誰と生きるのか』『君はなぜ働くのか』です。この2冊は、「遠い未来のことばかり考えるよりも、今自分の手の届く範囲でできることに集中しよう」という視点を教えてくれます。読んだ後、今ある環境に感謝しながら、前向きに毎日を過ごしていこうという気持ちになりました。
目の前の人を大切にするという考え方
『君は誰と生きるのか』では、人生では「誰を大切にするか」がとても大切だと説かれています。私たちは社会の中で生活していて、仕事や日常のあらゆるシーンで他の人と関わっています。だからこそ、ただ遠い成功や大きな成果を求めるだけでなく、今そばにいる大切な人たちとの絆を育むことが、豊かな人生につながると感じました。
現代社会では、大きな成果を求めるあまり、チャンスは遠くにいる人から来ると考えがちです。しかし、永松さんの本では、実は目の前にいる同僚や上司、お客様との関係を大事にしながら仕事を進めることが、何よりも重要だと気づかされました。どんな仕事でも、周りの人たちの協力があってこそ成り立っています。そのため、今いる環境や人とのつながりを大切にしながら、毎日を過ごすことが、より良い人生への第一歩だと感じています。
目の前の仕事に一生懸命取り組む
『君はなぜ働くのか』では、「今の仕事にどう向き合うか」が大切だと書かれていました。夢や目標を持つことは素晴らしいですが、もしそれがまだ見つかっていなくても、焦る必要はないのです。むしろ、今やっている仕事に全力で取り組むことが、自分自身の成長や充実感につながるのだと教えてくれました。
私自身、特別「これだ!」と思える仕事があるわけではなく、時々「何のために働くのか」と自分に問いかけます。しかし、この本を読んで、まずは目の前の仕事に集中し、一つひとつ丁寧にこなすことが大切だと実感しました。自分にできることを精一杯やることで、仕事の楽しさややりがいが見えてくるのだと思いました。
まとめ
この2冊から学んだ最大の教えは、「遠くの目標にとらわれすぎず、今できることに集中する」ことの大切さです。将来のことばかり考えて不安になるよりも、今自分が取り組めることにしっかり集中する方が、結果的に充実した毎日を送れるのではないでしょうか。
自分の手の届く範囲に目を向け、地道な努力を続けることで、未来への一歩を踏み出す勇気を持てると感じています。
これからも、「自分にできることを丁寧に行う」という基本を忘れず、働くということの意味や価値を見つめながら、少しずつ自分らしい生き方を探していきたいと思っています。本書のメッセージは、私にとって大きな励みとなり、日々の努力の中に未来への希望を感じるきっかけになりました。
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